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〈陶芸ブログ〉 薪窯火鳥

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2015年 07月 19日

井戸茶碗の推察

頭洞里古窯址出土陶片(高麗茶碗など発掘調査されている方から頂いたもの)
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1、素地について、
 付近のカオリンに鉄分の多い海成層の粘土を混合したもののよう。
2、釉について、
 やや硬い塩基性の透明釉。
3、焼成について、
 還元ぎみだが、ややあまい焼き。
4、形について、
 破片から推測すると、高台の径が広く、井戸茶碗ではない。

頭洞里古窯址は、6基ほどあるらしいが、井戸茶碗は、おそらくある特定の窯で注文によってのみ作られたものではないか?

by hatori-tougei | 2015-07-19 15:20 | 井戸茶碗 | Trackback | Comments(4)
Commented at 2015-10-06 20:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hatori-tougei at 2015-10-07 14:16
蔵渕さん、コメントありがとうございます。
喜左衛門をめざして研究をしていますが、なかなか近づけません。
Commented by 蔵渕 at 2015-10-09 23:16 x
はとり様
当方のブログにコメントありがとうございました。
井戸茶碗は陶芸家によって、化粧土を使う人、使わない人がいるようです。はとり様は化粧土を使ってるかどうかわかりませんが、いい色が出てますね。今年の5月に大阪市立東洋陶磁美術館の特別展で「有楽」を拝見しました。その色に非常に近いと思いました。
Commented by hatori-tougei at 2015-10-10 23:06
蔵渕 様
作家は各自個性を大切にしますが、ぼくは茶人の側に立って作っています。
お茶を立てやすく、よりおいしくいただければよいと思います。
化粧土は、本歌の茶碗には掛けていませんので、同じように使っていません。
ノーベル賞の大村さんのように、試験を繰り返しています。


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